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八雲立つ出雲国にとって旧暦十月は「神有月」。
全国から八百万の神々が出雲に集い、国護りの議事や縁結び談義を重ねたと伝えられる。また出雲神話に代表するヤマタノオロチ退治、古代出雲大社の酒造り、酒造の祖と言われる佐香神社。さまざまな逸話が残っておりますが、これらの文献の中には確実に神と酒、そしてそれに関わる人の姿を垣間見ることが出来ます。

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酒造りの神である久斯之神(くすのかみ)を祀っている平田市小境町の佐香神社は、出雲国風土記に記され、古くから酒の神様として信仰を集めてきました。そして、神々が佐香の川に囲まれた地域に酒を醸す舎屋を建てて酒造りをされました。この佐香(さか)が酒の古名に該当するこの地が日本酒発祥の場所であると推察されます。また韓国釜山周辺より丸太舟を出すと対馬海流にのり数日のうちに出雲海岸に到着できるというこの地は、大陸からの文化・技術の表玄関でもありました。

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出雲の国には酒造免許を持つ神社が2件あります。出雲大社と佐香神社です。そもそも出雲の酒は神社から始まったもので、神様に酒を供え神事の後に御神酒を頂き、神様との一体感を感じることが飲酒の目的であったようです。主食が米を原料とする宿命上、一般の人々が日常の楽しみとしてお酒が飲めるようになったのは、ごく近年の事なのです。 楯縫之郷」(現在の島根半島西部、平田市)の中にある神々の酒宴の記述は日本最古の酒造りの記述で、その舞台となったのが、佐香神社です。現在も10月 13日の大祭には濁酒を醸し盛大なお祭りが行われています。醸造の神様として酒造家・杜氏をはじめ、味噌・醤油製造の方たちからも深い信仰を集めています。

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佐香神社独特の湯立ての神事は、まず、器に湯を沸かし、榊にその湯をつけて会場のお清めをします。その後、祝詞の中で任命者のご経歴やご氏名を神様に奏上し、玉串を供え神事を行い御神酒を皆さんでまわして頂くものです。 「名誉きき酒師酒匠任命式典」には瑞穂雅楽会による雅楽、酒造りの神様である佐香神社の常松宮司を招き行います。

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