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NPO法人FBO特別サイト Last Updated 2015-06-29

HOME > 国境なき父親の会 > 国境なき父親の会 食糧援助基金(FBO Food Foundation) 設立趣旨 国境をなくすムーブメント

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設立主旨

Ⅲ.国境をなくすムーブメント
「国境」は先進国において貧しい国の人々の流入を遮断し、一部の特権階級が悠々と経済活動が行える安全地帯の形成に寄与しております。その安全地帯の中では、経済力、資本力のあるものだけが権力を持ち、世界における食料需給バランスを忘れ、金のあるところに物資が集まる世界が構築されております。実際、生活水準の高いアメリカやヨーロッパを中心とする先進国なら幸せになれると信じる途上国出身者が、無謀な不法入国を計画し、命を落とすという悲劇が世界各地で毎日繰り返されております。
我々が提唱する「国境をなくす」ということは、現実的に存在する国境を排除することではありません。ここで言う国境の排除とは、我々先進国においては「物心ついた頃から当たり前のこととして捉えてきた「国単位の価値判断」や「先進国・途上国という分類概念」を放棄するとともに、自分たちが世界レベルで特権的な経済支配者であるということを忘れ、限りある食料資源を世界中の人々と公平に分かち合おうとすること」であります。また、途上国においては「先進国だけが夢の実現場所であるという価値観を捨て、すべての人間が「国」や「国境」という概念を越えて、生まれた土地で幸せに生活できるような世界の構築を目指そうということ」であります。
国連開発計画(UNDP)によると、最富裕層10%の所得が世界全体所得の54%を占めていると共に、世界の最富裕者500人の所得が最貧者4億 1,600万人の所得を上回るとする報データが発表されています。一方、世界の一人当たりGDPの平均は6000ドル上回るにもかかわらず、世界総人口の 40%を占める1日2ドル未満で生活する25億人の所得が世界全体所得の僅か5%に過ぎず、そのうち15億人は1日1ドル以下で生活している現実が存在します。資本主義経済が高度に発展し、日本国内でさえ「勝ち組」「負け組み」と表現されるほど収入や資産に対する価値観が人生の全てであるかのように捕らえられている物質優位の世界では、いかなる政治力をもってしてもこのように歪んでしまった現実を解決することは困難でありましょう。だからこそ我々は食糧援助とそれを通じた食環境援助によって人々の心から「国境の排除」を目指し、狂乱的な物質争奪戦に終止符を打つ努力を続けていかなくてはならないのであります。
世界各地で展開している様々な物質の争奪戦を終結させるには、精神的価値が物質的価値を超越した環境の構築が必要となりますが、それはあらゆる物欲を捨て、かつての「古きよき時代」を目指そうということでは毛頭ありません。如何なる社会においても最低限の物質的満足は不可欠でありますし、物質的価値と利益追求のみに重きを置く虚業から、精神的な価値を上位に置く実業への転換が必要であるということであります。

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